中世ヨーロッパで、その手軽さと的中率の高さから大流行したジオマンシー占い。
庶民から貴族まで、あらゆる階級の人々がジオマンシーを楽しみ、なんとフランスの皇帝ナポレオンも愛好していたのだそう。
この記事では、ジオマンシー占いのやり方を分かりやすく図解で解説しています。
目次
ジオマンシーとは?
ジオマンシーとは、古代ギリシャ・ローマ時代に広く行われていた占術ですが、当時どのようにジオマンシーが行われていたのか? そして、どのような解釈がされていたのか? など詳しいことは分かっていません。
現在世界中で行なわれているジオマンシーは、12世紀にヨーロッパで広まったアラビア語のテキストが元になっています。
現在は、紙と鉛筆を使って占いますが、もともとは、砂の上に石や土を投じることによって描かれるパターンを見る占いでした。
ジオマンシーという名前も、「大地の予言」を意味するギリシア語(geōmanteía)に由来しています。
「土占い」とも呼ばれることもあります。
ジオマンシーは日本ではあまり知られていませんが、今でもヨーロッパやアフリカでは有名な占術。
占星術や数秘術などと同じように、未来に何が起こるのかを知るため、あるいは、より良い結果を手に入れるためにジオマンシーが行われています。
ジオマンシーの占い方
ジオマンシーは、紙に点や線を引くだけなので、「単純」「子供だまし」と思われがちですが、実は、見た目のシンプルさとは裏腹に、とても深淵で複雑なメソッドを内包しています。
ジオマンシーで描く図形は、惑星や星座、風水のエレメント(土・風・火・水)、時の経過(年・月・日・時間)など、自然世界のあらゆるものと関連しています。
多くの知識と連携しているからこそ、ジオマンシーの図形が持つ意味には信ぴょう性があり、 出た結果も ”当たる” のでしょうね。
なので、西洋占星術などの知識があれば、より詳しく占うことができるのですが、占い初心者でも、自分でジオマンシー占いをすることは可能です。
点と線を書くだけで、答えを導きだすことができますよ。
では、さっそくジオマンシーをレッツトライ!
ステップ1:キャスティング・ソーイング
最初のステップは、「キャスティング」または「ソーイング」と呼ばれる作業です。
これはジオマンシーをするにあたって重要な作業なので、集中して行ないましょう。
紙と鉛筆を用意します。
占いたいことを心の中で繰り返しながら、紙に鉛筆でドット(点)を好きなだけ描きます。
横向きの点線になるように、右から左に書いていきます。
このとき、ドットを数えながら描かないでください。
自分が満足するまで、少なくとも12個以上のドットを描くことが推奨されています。
同じように、16本の点線を描きます。
↓ こんな感じで、右から左へ点線を16本描きます。
ステップ2:The Mothers(マザー:母親)
16本の点線を引き終わったら、マザー(母親)と呼ばれる4つの図形を作っていきましょう。
16行の点線を上から4行ずつに分けて、それぞれの線を右から左に2つずつペアとして繋ぎます。
↓ 右からドットを2つずつペアにする。
すると各点線のいちばん左側は、ペアで終わるか、余った1つのドットで終わることになりますね。下の図で言うと、青く塗った部分です。
その青い部分のドットを組み合わせます。
組み合わせて完成した4つの図形が、マザーです。(下の図で、矢印の左側)
↓ いちばん右側のドット(ペア、1つ)を組み合わせてマザーを作る。
4つのマザーを、上から順番に、右から左へ横一列に並べましょう。
ステップ3:The Daughters(ドウター:娘)
次に作る4つの図形はドウター(娘)と呼ばれ、その名の通り、マザーの図形から生み出されます。
マザーの4つの図形を横一列に並べ、いちばん上のドット数を右から左へ見ると「2、1、1、2」です。
このドットを上から下に並べ替えると、一つ目のドウターとなります(下の図、黄色部分)。
↓ マザーのドットを縦に並べ替えてドウターを作る。
引き続き、マザーの上から二列目のドットは、「1、2、1、1」、三列目のドット「2、2、2、2」、4列目のドット「1、1、1、2」も、縦に並べ替えてドウターの図形を計4つ作ります。
ドウターの図形は、マザーの左側に並べます。
ステップ4:The Nieces(ニース:姪)
次の4つの図形はニース(姪)と呼ばれ、マザーとドウターのドットから作られます。
下の図で言うと、マザーの一つ目と二つ目の図形のいちばん上のドットは、2つと1つですね。
2+1=3 で奇数なので、ドットは1つとなります。(下の図で、緑色の部分)
2+2=4 または 1+1=2 の偶数なら、ドットは2つとなります。
同じように、マザーの3、4つ目の図形と、ドウターの1、2つ目の図形、3、4つ目の図形をそれぞれ合わせて、ニース計4つを作ります。
↓ 行ごとのドットを足して、偶数なら2つ、奇数なら1つのドットでニースを作る。
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ステップ5:The Witnesses and The Judge(ウィットネスとジャッジ:証人と裁判官)
上のニースで行なったのと同じように、ウィットネス(証人)とジャッジ(裁判官)の図形を作ったら、ジオマンシーの図形15個が完成します。
やり方によっては、マザーの1つ目とジャッジを組み合わせたスーパージャッジの図形を作り、合計16個の図形で占うこともあります。
↓ ニースの手順と同じやり方で、ウィットネスとジャッジを作る。
ステップ6:図形をハウスに当てはめる
ステップ5までで作成した15個の図形を、西洋占星術の宮(ハウス)に当てはめます。
ここでは、簡易的に、占星術のハウス番号を下の図に書き込みました。
ハウス番号の意味
ジオマンシー占いでは、質問によって答えの場所が違います。
あなたの質問や悩みが、どのハウス番号に該当するのかを判断してください。
ハウス番号が持つ意味は、以下の通り。
ハウス番号 | 意味(質問・悩みの種類) |
1 | 生活、自分自身、外見、物事の始まり、身体、第一印象、態度 |
2 | お金、財産、所有物、収入、価値、クセ、日常的な仕事 |
3 | 兄弟、隣人、短い旅行、思考、コミュニケーション、社会生活 |
4 | 家、不動産、先祖、家族、感情、母、女性性、子供 |
5 | 趣味・娯楽、ギャンブル、妊娠、自己表現 |
6 | 病気、部下、ペット、健康 |
7 | 結婚、恋愛、敵、契約、ビジネスパートナー |
8 | 死、遺産、セックス、財産分与、税金、目標、秘密 |
9 | 教育、長期旅行、スピリチュアリティ、智慧、哲学、国際交流 |
10 | 仕事、キャリア、政治、評判、長期的目標、ステータス、権威、父、男性性 |
11 | 友達、グループ、テクノロジー、希望、未来 |
12 | 終焉、孤独、カルマ、人生の後半、潜在意識、隠されている物 |
例えば、結婚運を調べたいなら「ハウス番号7」の図形見るべきで、病気がどうなるのかを知りたいなら「ハウス番号6」の図形、母親との関係なら「ハウス番号4」の図形でしょう。
占星術の知識や、ウィットネスやジャッジとの関連性、ドットの数、ハウスの持つ特性なども考慮すれば、より正確な結果が導き出されます。
が、かなり複雑な手法なので、占い師の鑑定を受けた方が手っ取り早いし、確実かと思います。
16パターンの図形の意味は、この記事↓で確認してください。
ジオマンシーに詳しい占い師
ジオマンシーで占ってもらうなら、西洋占星術と霊感・霊視もできる先生を選ぶと、的中率の高い鑑定を受けられますよ。
オススメ占い師をご紹介しておきます。
ジルベール先生 生まれながらに強い霊感があり、声を聞くだけでヴィジョンが視えてくるというジルベール先生。 3000円分の鑑定ポイントプレゼント |
月影ひびき (ツキカゲヒビキ) 先生 ・ 10代での事故がきっかけで霊的能力が覚醒した月影ひびき先生。 ジオマンシー、西洋占星術、ルーン、数秘術、遠隔ヒーリングなど多様な占術を使いこなし、知識も豊富。 特に、クライアントの大切な人と繋がって本心を読み取ることを得意とされています。 男性ならではの視点でアドバイスが欲しい人はぜひ相談してみて。 ・ 1500円分の無料鑑定実施中 |
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